説明
- サファイア:3.825ct
- ダイヤ:0.898t
- 素材:プラチナ900
- 寸法(センター部分):縦15.8mm×横14.6mm×厚さ7.5mm
- 重さ:10.7g
※寸法・重さは弊社で測定した際の実寸値となります。
※中央宝石研究所の鑑別書付き
サファイアにはタイ、ミヤンマー、マダガスカルなど様々な産地がありますが、いち宝石商として、私はスリランカ産のものに圧倒的な魅力を感じます。
1975年、私は世界旅行中スリランカに立ち寄り、3ヶ月間島中を巡って遊んでいました。そんなある日、日本人旅行者仲間からラトナプルナは”宝石の町”として有名と聞き面白半分、興味半分で訪れたのが最初です。
そして同じ安宿に、長期滞在していたオーストラリア人のジェムカッター(宝石のカットを仕事とする人)と知り合い、一緒に近所の宝石市場(と言っても路上での取引き)を毎日見ていました。これが最初のきっかけとなり、スリランカ(旧セイロン)との宝石を通しての付き合いが始まったのです。
その後は宝石を捜して1980年までに8回セイロンを訪れて、約2年を過ごす事になったのです。その当時は毎日サファイヤを数百個と見ていたのですが、ほとんどのものは色が薄すぎるもの、色が濃くても輝きの鈍いものでした。数あるサファイヤの中で1つか2つぐらい、このサファイヤのように、色が濃くしっかりして決して暗い色ではなく明るい青が底からキラキラ輝いて見えるセイロン産にしか見られない独特のものがあります。いくら同じセイロン産でも同じ無処理のものであってもこのような輝きのものは、本当に稀なのです。
日本で宝石学を学んだことがあるセイロン人から「セイロンのサファイヤは、タイやミヤンマーの物より同じモース硬度9であっても、もっと硬い」と言う話を聞いた事があります。本当に硬いかどうかは確認することは出来ません。しかし、ちょっとダイヤモンドを連想させるようなこの輝きの強さは、もしダイヤカットにすればもっと光るのだろうか?などと考えてしまうほどです。
このサファイヤの特徴は太陽光線の下では青ですが、人工光線の下でパープル(紫)がかって見えることです。
しかし、同じ特徴をもつタンザナイトを並べて比べてみると明らかに違うのです。キラキラの輝きがこのサファイヤはダイヤモンドに近いような硬いような輝きですが、タンザナイト(モース硬度6.5)の輝き方はどうしても比べてしまうと軟らかいようなトロッとした輝きに見えてしまうのです。
さらに色について付け加えるなら、よくある灰色の混じったようなパープル、これは鮮やかさ、彩度が落ちて美しさを損ないます。しかしこのサファイヤのように鮮やかで少しだけパープルの混じったものは全く評価を下げません。特に欧米人はこの系統の色を好む傾向があるようです。知人のイスラエル人はこのサファイアが大変気に入ってブルーの美しいセイロン産よりこちらを好んでいました。彼はカラーダイヤを扱う宝石商なのですが、こんな綺麗なサファイヤは是非販売してみたいと言っていました。日本人はどちらの色の方が、と言った傾向はあまりないようです。
このリングは、サファイヤに合わせて手作りで製作。指輪の内側も丁寧にヤスリを入れて滑らな内甲になっており、つけ心地が非常に良いです。中石の周りを囲むダイヤは囲み方にこだわって特徴的な高級感を出しています。
このサファイヤが持っている美しさをさらに際立たせているのは、バンコクカットのメレダイヤ。1つ平均0.07カラットアップ。色はD〜E、クラリティはVS1〜VS2、カットはヴェリィグッドで、ひときわ美しく耀きます。
セイロンカットの為ガードル部分に磨き残しが見られます。しかし、この美しさと大きさでは充分に許される範囲と思います。
在庫1個
※寸法・重さは弊社で測定した際の実寸値となります。
※中央宝石研究所の鑑別書付き
サファイアはダイヤモンド、ルビー、エメラルドと共に四大宝石と呼ばれていますが、鉱物としてはルビーと同じ「コランダム」になります。コランダムのうち、赤いものをルビー、それ以外の色のものをサファイアと呼び分けているのです。
時に、サファイアは、産地によって異なった特徴を有する石です。全ての産地を列挙することはここでは行いませんが、主要な生産地であるカシミール、オーストラリア、ミャンマー、そしてスリランカについて宝石商としての私見を述べます。
サファイアの産地としてまず挙げられるのがインドとパキスタンの国境付近に広がる山岳地帯、カシミールです。同地は最高級サファイアの産地なのです。大規模な採掘がおこなわれたのは19世紀後半のわずか数年ばかりでしたが、若干白みがかった優し気な青はコーンフラワー(矢車草)ブルーと呼ばれ、現在ではごく少量が非常な高値で取引されています。採掘当初はあまりに大量に採れたため水晶と勘違いされ、ほとんど捨値で取引されていたというから皮肉と言う他ありません。
オーストラリアは世界最大級の鉱床を抱えるサファイアの一大生産地です。「質より量」の産地だというのが業界における認識であり、青にグレーやグリーンが混じって全体的に彩度が低くく、低品質のものが多いと言われています。市場で然るべき評価を受けられなかったため、オーストラリア産の最高品質のサファイアは別の産地のものと偽って販売されていたほどでした。しかしながら、加熱処理により色を鮮やかにする技術が発達した1970年代以降は、世界中に大量に販売されたサファイアの供給元として大きな役割を果たしたことは忘れてはいけません。
ミャンマーでは、最高品質である「ピジョンブラッド」のルビーを算出するモゴック地方から採掘されます。コランダムにクロムが混入したものがルビー、鉄・チタンが入ったものがサファイアとなるため、同じ鉱床からルビーとサファイアの両方が採掘されることはおかしなことではありません。しかし、モゴックではサファイアの割合が極端に少なく、ルビーの1/500しか採掘されません。ミャンマー産で、一定以上の透明度と深い青味を持ったものには「ロイヤルブルー」という名称がつけられ、高い評価を受けます。ロイヤルブルーはコーンフラワーを思わせるような柔らかな色合いを持ちつつも、透明度はコーンフラワーを上回るとさえ言われています。
最後に、スリランカについて触れます。スリランカ産サファイアの美しさの源は高い透明度とその紫がかった色合い、そしてビロードのような独特の味わいです。国際市場での評価も高く、1981年にはイギリスのチャールズ皇太子がダイアナ妃に12カラットの同国産サファイアを婚約指輪として贈っています。スリランカのサファイアはいくら言葉を尽くしてもその美しさが伝わり切らないと思いますので、弊社HP上で掲載している商品を見ていただければと思います。
一応断っておきますと、サファイアの品質が産地によってのみ決まるということはありません。同じ産地のものでも、品質はピンからキリまで存在します。また、加熱による人工処理もサファイアとは切っても切れない関係にあります。上記のカシミール、ミャンマー、スリランカから採れたサファイアには、非加熱のまま宝飾品としての美しさを顕在させられるものがありますが、それらは大変希少であり、特にインターネットでサファイアを購入する際は留意しなければならないポイントとなります。加熱そのものは認められている処理ですが、天然ものと(特に高温で)加熱処理したものでは見た目のニュアンスが異なり、また非加熱サファイアと加熱サファイアとでは価値に大きな開きがあるということです。
サファイアはSINDBADとひときわ縁の深い宝石です。今から40年以上前、現在の店主が世界を放浪中にスリランカで非加熱サファイアの美しさに魅入られたことがSINDBADの始まりだからです。以来、SINDBADではスリランカ産を中心に、店主自らが「美しい」と思えるサファイアだけを取扱ってきました。かつて店主が感じた、美しいサファイアと邂逅した時の喜びをより多くの人に知っていただきたいというのが、創業当時から変わらない当社の理念です。
販売:有限会社ゴーショーカンパニー
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